曲線
天女伝説
もうひとつのゴールドハイ
拘束と調教
女は男にリードしてもらいたいという願望を心の底に秘めている生き物だ。女王様ですら男の力強さの前にM性を蘇らせる。
動きを封じられ、男のなすがままに身を任せるしかない拘束さえも受け容れて歓びに変えてしまうのが女という生き物だ。
手足の自由を奪い、アイマスクで視覚を遮断し、暗闇の中に不自由な自分がいるというシチュエーションが興奮を誘う。
手錠はその他の道具と違い、使用目的は拘束に限定される。ステンレスの輝きを見ただけで女はなにをされるかに気付く。
かすかな怯えを感じながらも男の自由にされることを拒めない性がそこにいる。拘束がもたらすアブノーマルな興奮を知った女は
手錠を目にしただけでまんこに淫汁が溢れだすようになるだろう。それはより大胆な調教への序章であることを女は知っている。
位置の変化
乱反射
ナイロンは絹の細さと透明感を人工的に再現することを目的に開発された繊維だとなにかの本で読んだことがある。
絹の輝きに自然界の神秘性があるように、人工的に作られたナイロンにも輝きがある。それは女の脚を包んだ時に生まれる。
絹よりも伸縮性に優れているため、穿いた後でシワがよることはめったにない。そして光を乱反射させることで魅力を増す。
小さな毛穴さえも見えなくしてしまうナイロンマジックにより脚はよりいっそうの妖しいパーツとなって男を魅了する。
ヒザのくすみを消し女の素肌のきめ細やかさをひときわ浮き立たせる効果がある。だから素足ではいけないのだ。
ストを穿くだけで足指の間の隙間さえなくなってしまう。ぴったり寄りあう足指の密着に舌を入れたくなってしまう。
暑く蒸れるからパンストを敬遠するのは、暑く汗をかくから夏は化粧もせずに街を歩くのと同じくらい女の価値を下げるのだ。
ゴールドハイ
黒のパンストに包まれた脚の悩ましさをキラキラのゴールドが引き立てる。脚を長く見せるために極限まで高くしたヒール、
乗せた足をホールドするベルトに至るまで金色の輝きをあしらい、黒が持つ半透明とは対極のコントラストで男の目を惹く。
これはもはや歩くための履き物ではない。歩きにくさよりも男の目に映る自らの脚の美しさを優先した女の健気さが可愛い。
輝きを抑えるようなマットゴールドではなく鏡のようなゴールドのまぶしさに目を奪われる。脚に目を惹く演出なのだが、
素足であればフェチにとってこの輝きも大きな意味をもたない。やはりパンストに包まれたつま先や脚でなくてはいけないのだ。
小さな足を乗せて全体重を支えるゴールドハイを穿かせたまま脚に頬ずりをしてみたくなる。足裏の蒸れにフェロモンが溶け、
つま先に性的芳香を閉じ込めてから足裏やつま先の匂いを味わいたい。フェチにとってスト足の匂いは媚薬だ。
パイパンの倒錯感
白い肌に異質とも思える、黒く縮れた毛が体の中心部に茂る。そのコントラストは興奮を誘い、性欲を強く刺激する。
体毛の少ない女に残る神秘の毛ではあるが、そこをきれいに剃りあげてしまった下半身に惹かれてしまうのはなぜなのだろう。
おそらく……おっぱいが発達し、上半身はまぎれもなく大人の体をしているにもかかわらず、下半身に目をやれば、
子供のような無毛のままであるという不思議さが倒錯したエロスをもたらすからだろう。
児童などに性的興奮を抱くのはおかしいという倫理観に対し、上半身が大人で下半身が子供という現実に頭が混乱するせいだ。
タブーを犯すかのような背徳感が性的興奮を極限まで高めるからに違いない。パイパンの魅力はその倒錯感にある。
モンロードレス
マリリン・モンローが撮影で着たドレスが3億7000万円で落札された。地下鉄通風孔の上の路上で裾がまくれ上がり、
恥じらいと歓びの表情でモンローが押さえている有名なシーンの白いドレスだ。
ファンにとって垂涎の的なのだろう。フェチはその心理が理解できる。一日じゅう穿いた使用済みを買う気持ちがわかる。
新品になど興味はない。洗濯済みにも食指は動かない。あくまでぬくもりと匂いが混然となった脱ぎたてに価値を見出すのだ。
汗と蒸れが柔らかな繊維にわずかばかりの硬さをもたらす。肉に密着し包んでいたという事実に興奮してしまう。
ブルセラとはベクトルが異なるが、憧れの女性が穿いていた脱ぎたてのパンストを3000円払ってでも手に入れたい気持ちが、
ストフェチには理解できるのだ。趣味を同じくする者同士ならば中古品であってもそれは価値あるものに変わるのである。
曲線の誘惑
女性そのもの、または女性のパーツ、あるいは女性が身に付けたモノに執着するのがフェチであるから、対象は多岐にわたる。
どのフェチがマジョリティーで、どれがマイノリティーということはない。それがフェチというものだろう。
ハイヒールに代表される靴に強く惹きつけられる男がいる。フロイトの心理分析は別として、思い当たる理由がある。
それは曲線の美しさだ。つま先からかかとにかけての曲線。さらに伸びるヒールに続く曲線は美しく、そして悩ましい。
クルマは言うに及ばず、無機質なはずの戦闘機が持つ曲線に引きつけられた経験のある男は少なくないだろう。
そして女性はその存在そのものが優美な曲線を具(そな)えているのだから、曲線への憧れを抱く男を惹きつけるのだ。
柔らかで細やかな肌がパンストに包まれて輝きを増す。その足が靴にすべりこむ。スト足にも靴にもフェチが生まれる理由だ。
靴の中の色
女性用靴売り場を通るとソールの輝きに目を奪われる。パンプス、ハイヒールなどの内側はなぜまぶしい色なのだろうか。
男用では考えられないゴールドやシルバーがライトを反射している。この色が女性の視覚と心理に訴えるのかもしれないが、
男にも魅力的な色彩に見えるのだ。フェチにとってはストに包まれた足そのものが眩しさを放っているが、それを増幅させる。
靴の締めつけから解放されたつま先が思いもよらぬ動きを見せることがある。指一本いっぽんの間に空気を取り込むようだ。
なにげない足指の動きにストがまとわりつく。まるで匂いと汗をこすりつけているように見えてしまう。
靴の中の色の輝きが見えると同時に悩ましいつま先の妖艶さが見えた時、言いようのないエロスを感じるのだ。
体型の変化
拘束へのいざない
女の自由を奪う。首輪とリードをつけて動きを制限する。人の尊厳を否定するかのような様子に異常な興奮をおぼえる。
脱いだパンストで女の手を後ろで縛り、ボールギャグを口に含ませて辱める拘束もある。よだれが逆光に妖しく光る。
パンストを穿いた脚を手錠でロックする。逃げられないことを悟った女が魅せる表情はサディスティックな歓びを誘う。
プレイとしての拘束を女は嫌がってはいない。むしろ自由を奪われてオモチャにされることを期待しているかのようだ。
絶対に他人には見せられない恥ずかしい行為をしているという被虐感と、秘密の行為による猥褻が理性を狂わせるせいだろう。
メタリックで冷たいステンレスの輝きが自由を奪う。手錠による拘束という非日常性が興奮を高めてゆく。
パンストに命を吹き込む
散歩
付加価値
クルマでも住宅でも新品に価値がある。だから中古車や中古物件は安くなる。だが、フェチにとって新品は無価値に等しい。
女の柔らかな足を受け容れたことのないハイヒールも、脚に密着したことのないパンストも単なる履き物と繊維にすぎないのだ。
下着フェチにとっては売り場に並ぶ色とりどりの下着やブラジャーよりも、女のぬくもりと匂いの染みた着用品が尊いだろう。
使用済みが価値を生む。むしろ使用中のパンストにこそ価値がある。性的刺激を受けて微香が皮膚呼吸で立ちのぼる。
パンストで受け止められ、普段の匂いとは別な芳香となってオスの鼻腔を刺激してくる。そのリアルさに価値があるのだ。
時が経つほど匂いが薄れ、それとともに価値は下がり新品以下の扱いを受けることになる。汚物に分類されてしまうからだ。
ストフェチは変態ではなく脚線美を補完しているパンストと、崇める対象(=美脚)が醸し出す匂いを愛しているのだ。
花の香り
バラやジャスミンの香り成分に含まれる物質にスカトールがある。化学合成されたものは香水やタバコにも添加されている。
濃度が高ければ糞便の悪臭となり、希釈すると花の芳香に変わる物質だ。匂いが濃度によってなぜ快・不快を感じるのか、
それはまだ解明されていないが、蒸せかえるほど濃縮された匂いは興奮よりもその場からの逃避を誘うからかもしれない。
パンストに包まれ、蒸発しきれなかった汗に含まれる成分が肌に残り、コロンと混じって固有の匂いを発散させる。
つま先と足裏は密閉された空間で醸成されたぬくもりがデオドラントや革の匂いとからみあい、フェロモンとなって男を魅了する。
匂いは不思議なものだ。原始の本能がよみがえるからだろう。無臭は性的刺激を生みださない。メスの生々しい匂いではなく、
進化した女としての芳香を創り出す触媒であるパンストを着用するのは女の歓びを増幅する“女の特権”である。
偶然見えたパンストのシワ
後ろ姿の誘惑
逆光に映えるパンスト足指
キャンバス
女の脚はどんな絵も描けるキャンバスだ。エロスを表現することもできれば、モノトーンの濃淡だけで目を奪うこともできる。
白く形のいい脚や、ふっくらとした足指だけでも造詣の美にあふれているが、無地のキャンバスだけを展示する画家はいない。
美を愛する人たちの目を楽しませ、より美しさを表現するために脚にはパンストで装飾して観賞に耐えるようにすべきだろう。
薄黒や極薄ナチュラルのようなプレーンなパンストに限らず、レースで編まれたものやワンポイントを施したものがある。
どれもが脚の美しさを際立たせるための装飾だ。女の脚の美しさをより魅惑的に魅せるパンストを穿くことで美は昇華する。
個性的であることに価値を見出す風潮にあって、パンストを穿かない流行に乗るのは個性を埋没させることになる。
他の女よりも美しさを誇ることが出来る環境に生きているのだから、パンストのバリエーションを活かして美を誇示してほしい。
ワインの仕込み
収穫したブドウを巨大な盥(たらい)のような樽に放り込み、それを踏みつぶすのは処女の役割だった。
娯楽が少なかった時代の、村をあげてのイベントだったのだろう。娘たちにとっても晴れ舞台だったのかもしれない。
商業用の大規模なロットではなく、趣味の世界(=フェチのための)における限定生産として応用してほしいくらいだ。
現在で処女を集めるのは至難の業であろうから、処女か非処女かではなく、パンストが似合う脚の持ち主かどうかで選ぶ。
パンストを穿いた足がブドウを潰す。みずみずしい果実がスト足に踏まれて果汁をあふれさせ、極薄のナイロンを通して
足指を濡らし足裏に甘酸っぱい香りを広げてゆく。それらが熟成の時を経てフェチのためのワインとして生まれ変わる。
ストフェチのみが参加を許されるオフ会の限定品として豊饒な香りと酔いをもたらしてくれるに違いない。
狭いソールから覗くスト足裏
足全体をホールドするパンプスとは別に、夏にはヒールの高いサンダルタイプの履き物が増える。蒸れを避けたいのだろう。
階段を上る女性がこうした履き物である時、大好きなヒザ裏を凝視したり、短いスカートであれば切り替えしを目が探す。
それ以上に幅の狭いソールから覗く足裏に異常なほど興奮してしまうのはなぜだろう。
女の小さな足をより小さく感じさせるための工夫なのだろうか。日常の中で見ることのできる数少ない足裏がこれだ。
そしてヒールは高ければ高いほど興奮を伴う。全ての男に踏まれたい願望があるとは思えないが、ローヒールでは絶対に
感じることのできない不思議な気持ちが湧きあがってくるのをおぼえる。丸く手入れの行き届いたかかと、ペディキュア、
細部まで入念に装いを施すのだから、自室以外は全て公の場所と認識して素足は遠慮してほしい。パンスト着用は暗黙の約束だ。
ハイヒール
女性はハイヒールを履いて器用に歩く。歩きやすさで選べば、あんな不自然な靴を選ぶはずがない。魅せるための靴なのだ。
背を高く見せるだけでなく脚を長く見せる。足首を締める効果もあるのだろう。ウォーキングに適さない形であっても
女性は容姿を美しく見せて男の視線を集めるためにハイヒールを履いていると言っても言い過ぎではあるまい。
たとえ歩きにくくても美しく見せることを優先してハイヒールを履くように、パンストも忘れずに穿いてほしいと思う。
ハイヒールとパンスト脚、パンストつま先の組み合わせは様々な組み合わせでフェチだけでなく男を翻弄する。
ピンヒールでいたぶるようにしてほしい願望は多くの男が抱くところだろう。ハイヒールは本来非日常なものと言えるが、
その非日常こそが女の妖艶さとミステリアスを醸成するものだと気付いてほしいのだ。
パンスト足指のエロス
パンストを通して透けて見える足指はなんてエロいのだろう。素肌の足指が嫌いなわけではないが、スゴ越しに欲情する。
つま先シームのズレを見つけた時、このスト足は靴の中できゅうくつな想いをしてきたんだろうと想像する。
最初からズラしてパンストを穿く女はいないからだ。ズレたスト足、同時に蒸れてウエットになったスト足裏やつま先を、
手にとっていたわってやりたくなる。パンスト越しの足指にはそんな魅力がたっぷり詰まっているように思う。
パンストの色が黒であれナチュラルであれ、透明感の高いパンストに包まれた足指のエロスは変わらない。
ストフェチにとってトレンカやレギンスのようなまがい物は論外だし、タイツなど美脚の邪魔ものでしかなと思っている。
パンストがもつ妖艶な輝き、伸び、フィット感、それらすべてが肌を美しく見せる女の必需品であることを忘れないでほしい。
治安
バックに惹かれる理由
正常位に固執する女がいる。性経験が浅いわけではない。「あなたを抱きしめていたい」「見つめあって繋がりたい」
可愛いと思うが、オスとしての本能はバックからいきり勃ったちんぽを突き立てたいと思う。
両手で腰をおさえつけ、ぬらりと光るちんぽがまんこを往復するのを見て征服欲を満たした想いに浸りたいのだ。
バックからはまんことアナルの両方を見ることができる。後ろからハメている時にアナルを指で可愛がることもできる。
正常位に固執する女にはまんぐり返しでまんことアナルをまる見えにして観賞する。ヒザ裏に手をあて、脚を大きく広げる。
見られる歓びを教え、諦めに支配された頃あいを見計らって裏返しにする。そして欲情するまんこに熱い肉棒を与える。
パンストの浮き
足裏に見る年齢
パンストを穿いた脚やつま先の妖しさに魅了されていて気付かなかったが、足裏に年齢が見えることがある。
厳密に言えば年齢ではなく、ただ手入れが行き届いているかどうかにすぎないのかもしれない。年長者であればあるほど、
かかとの角質化は進む。日常的に軽石などで手入れしなければすぐに足裏はザラついてしまう。若い時とは違ってくる。
小さな足で全体重を支え続けてくれた足裏がたまらなく愛おしいと思う。それだけにいたわってやらなくては、と思う。
男の視線は女が思いもしない場所に届く。普段は他人(ひと)の目につかない足裏が見えた時、フェチはそこを凝視する。
大好きな女性のスト足はいつも美しく柔らかであってほしいのだ。年齢ではなく常に手入れを怠らない足裏でいてほしい。