女性専用セルフ・プレジャー・アイテム
「芥川症」という小説の中に、「クモの意図」という作品が収められている。蜘蛛の糸をモチーフにした作品で、そこにロータ
ーを愛用しているハイミスの看護師が登場する。新米看護師とのちょっとしたトラブルが元でバッグの中身が飛び出してしま
い、新米看護師に見とがめられる。「これは女性専用セルフ・プレジャー・アイテムじゃありませんか?」「し、知らないわ」
大人のおもちゃと言わずに女性専用セルフ・プレジャー・アイテムと表現したところに作者のギャグセンスの良さを感じる。
作者は医師で男性。軽い展開の作品は珍しい。アダルトグッズと表現し始めた時でさえいやらしさが匂い立ってきた。女性
専用かどうかは別として、セルフ・プレジャー・アイテムという言い方は面白いと思った。