脱ぎたてパンスト
脱ぎたてパンストを手にとってニオイとぬくもりに恍惚としないフェチはいないだろ。酸っぱいような蒸れたニオイですら芳香に感じるはず
だ。それがフェチというものだ。同級生の家の選択機にパンストが放りこんであるのを偶然に発見した時の驚きと興奮はいつまでも忘れが
たい思い出として残っている。同級生の家族で女は母と姉だけだと知っている。色っぽいお母さんか女の香りたっぷりのお姉さんのどちら
かが穿いていたパンストだ。素早く手に取りつま先とクロッチのニオイを思い切り吸いこんだ時の衝撃は今も鼻腔の奥に残っている。
脱皮のようなシワ、まだ脚の形をうっすらと残している脱ぎたてパンストのエロス……手に取ったそのパンストをポケットに押し込んで
持ち帰りたくなる衝動を抑えるのに苦しんだことも憶えている。今にして思うのは、脱ぎたてのパンストを隠し持ったままトイレを借りて
ニオイを嗅ぎながらちんぽをこすればよかったということだ。あるいはパンストをちんぽに巻き付けてしごき、パンストに青春の残滓を
放出してそのパンストを選択機に戻すことを思い浮かべなかったことが悔やまれるのだ。