春の予感
大寒を前にして寒さの緩む日が僅かながら訪れてくるようになった。まだまだタイツ姿の防寒服が圧倒的に多い中にあって、季節を
先取りして街行く男の視線を独り占めにするかのように極薄パンストで美脚をさらして颯爽と歩く若い女性の姿を見かけることができた。
ある日、黒スト美脚を誇示するかのように駅のホームを歩いていたのは二十歳になったかどうかという可愛らしい女性だった。
別な日にはデパートのフロアに備えられている休憩用のベンチに座る二人のOLふうの女性が極薄ナチュスト脚を見せていた。まぶしく
輝くふくらはぎはとても美味しそうに見えた。一人の女性がいきなりショートブーツから足を抜き、補強付きのつま先を空気にさらしていた。
通りかかる男の目などまるで意識しないとでもいうふうに、いっしょにいる女性との話に夢中になっていた。可愛い小さな足だった。