度胸
野外撮影の解放感、撮られる楽しさ、見せる悦びに目覚めた女の度胸の良さは男をはるかに凌ぐ。どぎまぎする様子はどこにも見えない。
それどころか通行人の誰かに見られてもギャラリーが増えた程度にしか考えていないようだ。度胸がいいというよりも強心臓と言ったほうがいい。
前回と同じ場所に向かう間ずっとローターをまんこに当てて振動させておいた。クルマの振動ではなくローターの振動を楽しむように眼を
とじたままシートに身を預けていた。交差点で信号待ちをしている時にクロッチに手をあてた。まんこ汁はクロッチを濡らしていた。
クルマを降りて前回の撮影場所に着いたとたん、厚手のコートの前を全開にした。からだが火照ってたまらなかったのだろう。晩秋の
風が心地よく感じるらしい。二人以外に誰もいない場所で、風の音とローターの振動音だけがかすかに響いていた。