処女を捨てた女は、まだ処女でいる女が急に子供っぽく見えてくるという。「私は女になったのよ。子供じゃないのよ」という意識がそうさせる。
そして性の悦びを知った女はノーマルな営みで満足している女が幼稚に見えて仕方がなくなる。女に生まれた幸せの半分も教授していない
ように見えてならなくなる。それは自分の優越感の再確認でもある。「私が直穿きセクシーな装いをしていることも知らないのよね」と言うかの
ように、外からはけっして見えないアダルトファッションに優越感をおぼえながら常に女は新しい興奮と感動を求めていく。