さよならセプテンバー
夕暮れの訪れが早くなっている。時計の針は夏も秋も変わらないのに、太陽は西に傾き、影が長く伸びる。夏のナマ脚からいきなりタイツに
替わってしまう女も珍しくなくなった。季節のうつろいに合わせてつま先ヌードの15デニール、三日月はあっても透明感の高いサポートパンスト
などを穿きわけるセンスとバリエーションが消えているようでさびしい。アイドルたちがパンストを穿けばもっと普及するだろうに……。
9月が終わり新しい月を迎える。夏の汗を閉じ込めたパンストはタンスで眠り、厚手のパンストが出番を迎えるのだろうか。女の華やかさ、
女であることを誇る白い肌を透けて見せるパンストの魅力をなぜ女は捨てるような真似をするのだろう。颯爽と脚を露出する特権は
女にだけ与えられたものだ。男を翻弄していいのだ。男はその悩ましい脚から立ち上る妖しいフェロモンを嗅ぎ取りたい生き物なのだ。