文化
屋外では靴を履き、室内では脱ぐ。畳の上では寝転ぶ習慣の日本で土足のままでは不衛生だ。室内だけでなく列車内で靴を脱いで足を見せて
いても当然のことと日本人は受け止める。妙齢の女性の魅惑的なパンスト脚やつま先がそこにあれば窓の外の景色よりも美しく、身惚れて
しまう。長距離移動も苦にならない。家の中、畳席にあがる時にヒールから抜け出した足やつま先が見えるのも日本文化のたまものだ。
正座したパンスト穿きの女性を真後ろから見ると小さな指の重なりが可愛いと思う。そっとその指に鼻を近づけ、ほのかな匂いをかぎたく
なってしまう。日本女性は微香だから強烈な酸味とはほど遠い。そのかすかな匂いさえも女性は気にする。そして出来るだけ無臭でいようと
心掛ける。その恥じらいが可愛い。それもまた靴を脱ぐという日本文化の副産物であると思う。脱ぐからこそ匂いに気をつけるようになった。