一線を超える
ダンナ以外の他人棒を受け容れるのは簡単だ。酔わされたから……、寂しかったから……、私を女と見てくれたから……、要は言い訳だ。
なにかの言い訳があり、それで押し切られた自分があればいい。念のために「いやっ」「いけないわ」と抵抗の言葉を浮かべる。
あくまで自分は抵抗したという言い訳さえ用意する。そして他人棒を受け容れた女のエスカレートはすさまじい。大胆さがエロさに変わる。
おずおずとしていた女が主導権を握る。他人棒を握る以上に強く主導権を握る。ラブホでの逢い引きがいつしかダンナが留守の自宅に変わる。
それは究極の背徳かもしれない。生活の匂いのする場所で他人棒をむさぼる人妻。一線を超えたあとは歯止めがきかない。